#31 (2009年6月24日)

最近見たTVの話をしたいと思います。


よく「ガイヤの夜明け」を見ているんですが、内定取り消しになった学生を追っていくような内容でした。


最近は大学三年から就職活動を始めて、この時期に内定をもらって後は卒業するのを待つのみという流れになっているようですが、昨今の不況により「内定取り消し」という事態が増えています。ニュースでも取り上げられてましたね。ギリギリになって内定を取り消されてもすぐに就職は難しいのですが、企業によっては100万円で解決という手段をとったり、入社してからしばらく自宅待機をとる企業もありました。


ただ内定取り消しをされた若者は卒業までの間、就職活動を続けていました。求職自体少ないので就職せず、留年するといった学生もいました。しかしそれは稀なことで卒業したあとフリーターになる人がほとんどのようです。


フリーターで就職活動をするということはとても困難なようで、若者も苦労していたんですが、そこにビジネスチャンスを見つけた企業がありました。


フリーターになった若者を「即戦力になるように育てる」。不況といえども中小企業はいい人材が来てくれないということもあり、求職の需要というのはそういったところにあるようです。その会社は若者と求職している会社がマッチングするようなところにビジネスを見出して、成約をしたら企業側からお金を貰うといった感じのモデルでした。


その研修というのが2週間くらい行われて、最初は社内で研修を行い、その後社外研修になるようです。その社外研修で面白かったことが、簡易なカラープリントのリーフレット(500円ほど)を売ってこいという研修でした。若者はおそらく仕事の経験もないし、飛び込みの営業などもやったことがないはずです。当然のことながら売れませんでした。初めのうち戸惑いながら売っていったのですが、やっていくうちに最終的に7件ほど売ることができた若者がいました。


そういった様々な研修を経て、若者と企業が集まりお見合いのような形でマッチングがされるのですが、私が見た回は就職できる人がいませんでした。後日違う回で何人か就職できた人はいたようですが。


その会社の感心するところは、こういった状況の中でも視点を変えてビジネスを見つけ出し、それを実行するということができるなんてなかなかやるな、と思いました。また、学生の方も初めての飛び込み営業だったにもかかわらず、努力や継続をすることで結果もついてくるんだなと改めて思いました。


自分たちに置き換えると同じことの繰り返しがある中で、視点を変えることで新たな改善や発見があると思いますので参考になればと思います。



営業課 千葉県民