東京支店社員スピーチ#9 (2009年5月22日)

本日は学生時代に頑張ったことのお話をさせていただきたいと思います。
私は大学時代、ハングライダーのサークルに入っていました。
ハングライダーというのは、風の力だけで空を飛ぶことができる道具で、形的には「風の谷のナウシカ」でナウシカの乗っている“メーヴェ”を想像していただけたら一番近いと思います。


最初は丘で2〜3ヶ月練習をし、ライセンスをとってから山に登るのですが、私はなかなかコツをつかむことができずに、よくこけてケガをして結局ライセンスを取るまでに1年かかってしまいました。


ハングライダーに乗る際は、安全のために長袖長ズボンの格好をし、ヘルメットをかぶって20〜30キロの機体をかついで丘を上り下りします。
これは本当にきつくて、夏は汗だくになりながら行いました。その時、ふと上を見上げると、先に上へ向かった同期たちが悠々と空を飛んでいるのが見えます。それなのに私は、地べたで何をやっているんだろう、とすごく悔しい気分でした。
それだけに、1年と少し経ってから教官に「そろそろ山に登ってみようか」と言われたときはものすごく嬉しかったです。


はじめて飛ぶことができた日はもちろん気持ちよかったのですが、それ以上に良かったのは初めて「リアリング」といって上昇気流をつかまえて高度800メートルくらいまで上がれた時です。下を見ると、私をしごいていた鬼教官が豆粒のように小さく見えて、そのこともとても気持ちよかったです。
もちろんそれだけではなくて、山や川が地図で見たように見えて、いつも見上げていた山の向こう側がみえたのもとてもきれいで感動しました。


1年間頑張れたのは、周りの仲間や先生がいたからだと思います。
現在の業務においてもいえることですが、結果がなかなか出なくても続けていると良いこともあるのだということを学びました。



営業課I