#19 (2009年6月5日)

あまり面白いことは言えませんが、今日はちょっといい話をしたいと思います。
僕がよく見る番組の中で紹介されたエピソードを1つ。


ある映画監督の話ですが、この方は映画監督であり、映像・編集・脚本を手掛け自らも俳優として活躍しています。


彼は常々、人と違うことをしたがり「違うものを作る」いう姿勢で仕事に取り組んでいます。


彼の映画や映像の特徴は、人物以外はすべてCG(コンピューターグラフィックス)を使って制作しています。当然演じている役者は、何にもない空間の中で「あたかもそれがあるかのよう」に演じなければならない状況下にあります。


そういった状況での撮影になるので、ちょっとしたことでも撮り直しを行い、それが10回20回の取り直しは当たり前になります。
このこだわりこそが、撮影をしている彼の一番の特徴です。


そんな彼が、ある大学で自分の作品や映像のことについて授業を行いました。
講義が終わり、学生の1人が「僕は絵コンテが下手なのですが・・・」といった質問をすると、彼の表情は険しい顔に一変して、次にこう言いました「絵コンテが下手だったらうまくなればいいじゃないか」、「自分で根拠のない壁を作らないで下さい」と。
このとき僕は「この人は今すごくいいこと言ったな」と思いました。


なんでもそうですが、嫌なことや面倒くさいことは後回しにしがちです。
自分もそうですが、それをやろうとするとすごいパワーが必要になります。
なぜなら、理由をつけて逃げる方が楽だから。


嫌なことを先にやれる、そういう姿勢があれば「昨日の自分よりも今日の自分の方が成長している」ように感じました。


仕事もそうですが、今日やるべきことは、今日やらなければならないことですので、「明日でもいいか」と思うこともよくあります。多分、明日やろうと思っていても、いざ“明日”になるとできないことが多いです。
そのため「今日やれることは今日のうちにしっかりやって、明日に残さない」というようにしなければと思いました。



営業課H