#29 (2009年6月19日)

今日はアルバイトから学んだことを話したいと思います。


十数年前になりますが、僕はショットバーでアルバイトをしていました。
それまで、飲食業に興味はなかったのですが、別にしていたアルバイトの先輩に六本木や西麻布のバーに連れて行ってもらっていたことがきっかけで、ショットバーでのアルバイトを始めることになりました。
ショットバーというと、ジャケットに蝶ネクタイを締めた格好で接客するイメージでしたが、僕の働いていたところは、ジーパンにTシャツでお客様ともフレンドリーなお店でした。


僕が働き始めたときは、オープンしたばかりであまりお客様が来ない状態でしたので、皿洗いや雑用以外に、街頭で広告の入ったティッシュを配る業務を半月ほど行っていました。


ティッシュ配りの効果があったのかはわかりませんが、徐々に来客が増えてきました。
僕も、接客するにあたり、お酒の勉強をはじめ、業務時間だけでなくプライベートの時間を使い勉強しました。
お酒についての勉強は、数千種類もある味を覚えるもので、その中から、100種類は最低覚えるように言われました。しかもカクテルなどは混ぜたものではなく原液をテイスティングしなければならなかったので、とてもあまいものや苦いものなど、おいしくないものも少なくありませんでした。
味を思えるのには半年ほどかかりましたが、現役の味を覚えることで、作ったことのないカクテルでも味の想像ができるようになり、やはり重要なことであったと感じています。
これは余談になりますが、お酒について覚えてきたころ、カクテルを作るコンテストに出たことがありますが、それは書類審査の段階で落とされてしまいました。


僕がこのアルバイトから、学んだことは「基本をおさえる」ということです。
ショットバーのアルバイトについてはお酒の味を覚えることが基本だと思います。
日々の仕事においても忘れがちですが、基本を振り返りながら取り組めたら良いのではないかと思います。



レンタル課 M.N